『昨日の続き』です。
父は、それから
強い薬を打たれて、
意識もないまま
手術室へ運ばれていった。
当初、先生から
『内視鏡だったら
1時間か2時間くらいでしょう 』と
説明を受けていたが、
その時間が過ぎても、
父は一向に、
手術室から出てくる気配はなかった。
母は、
『ご家族を呼んでおいたほうがいい』
と言われた状況を
なかなか理解できず、
自身の血圧が
ものすごく高くなっていき、
待合室のソファで
グッタリとしていた。
そして、
『お父さんは”不滅や”と思っていたのに、
さっきまで、
元気で歩き回っていたのに、
こんなことって、
本当にあるんだね・・・』と、
力なく、つぶやいた。
それから、4時間経った。
父は生還した。
6時間の大手術だった。