『断酒』が『卒酒』になるとき、ようやく『酒』から『自由』になれる

 

『酒をやめよう』
『酒をやめたい』と考えるとき、

あたまの中に
思い浮かぶ言葉は
『断酒』『禁酒』

そして
『卒酒』

 

そもそも『断酒』ってなんだろう?

 

『断酒』という文字を
国語辞典で調べてみると、

『酒をきっぱりやめること』
と書いてあった。

なるほど~

この『断酒』
マジマジとながめてみると、

つのだ。を』とか、

『きっぱりるのだ。を』

なーんて
思い浮かぶ。

『もういいかげんちなはれ、を』とか
『もうっちゃおうゼ、を』でもいいカナ。

わたしが思うに、
『断酒』という文字は

あの、
『なにも食べない』という
『断食』に
ちょっと似ていると思う。

ホントは『食べたい』けれど
『健康』とか
『修行する』とかの事情があるため、

『一定期間、つ』

それが『断食』

ということは
『断酒』というのも、

ホントは『飲みたい』けれど、
なんらかの事情があるため、

『一定期間、つ』
ってことなのではないかなと。

そうです。

本当は『飲みたい』のですよね
『断酒』は。

 

うおー
飲みてぇ~

という気持ちを

なんだかんだ理由をつけて、

『クゥ~っ』と我慢して
『断つ』姿が
思い浮かぶのであります。

『断つのをやめていいよ』っていうときが、
もしかしたら、
いつか来るんじゃないかとか、

うっすらと
期待している自分が、

どこかに
いるカンジなんだよね
『断酒』っていうのは。

ほんとうは
『飲みたい』

だから、
もだえながら
耐えつづける、

苦しみながら
耐え続ける。

あ゛~

まるで長時間の
『正座』を強いられているようだ。

足がしびれてきて、

『うああああ~ もうダメだぁ~』と

ぜーんぶ
投げ出して、

どこかに行ってしまいたくなるよね。

 

じゃあ『禁酒』ってなんだろう?

 

『断酒』ときたら、
つぎは
『禁酒』だよね

でも
『禁酒』ってなんなのかなぁと。

 

それはね

〖禁〗
ってことですよね。

止』の〖禁〗

〖禁!!〗 ですよ。

 

止だよ!はっ』
ってことですよね。

自分以外の
『誰か』から、

『酒を飲んではダメですよ』って
いわれている状態だろーなと。

ココに
わたしがいて、

誰かから、
『酒を飲んだらダメだよ』と
強いられている状態

それが
『禁酒』なんだろーなと。

するとやはり、

ほんとうは
『飲みたい』のですよね。

だけど
『飲むな』と言われているワケです。

『ガマンして正座していないとダメだっ』
って言われているような
気がするのです。

足はしびれますよ。

痛いのです。

『こんなこと』
いったい
いつまで続ければいいのだろうか?

あーあ
早く解放されたいよ。

こんなこと、
早くやめたいなぁって

いつも
思うのです。

『禁酒』

だからやっぱり
なんだか『苦しい』カンジが
ただよってまいります。

 

『断酒』でも『禁酒』でもない 『卒酒』とは?

 

『卒酒』とは
』を『業』することです。

『酒卒』と書いちゃうと、
『断酒』と『禁酒』に合わないので、

『卒酒』になったんだろうなと
勝手に思っています。

これまで
たくさんの酒を飲んできたから、

もう飲むのは
やーめた

『お酒、卒業しまーす』
って心境のことです。

ソコに
『耐える』とか
『苦痛』とか
『正座してろ』とかは
ありません。

わーい
『酒』からの卒業
おめでとう!

もうココには
来なくていいんだよー

あなたは『自由』なんだよー

あなたの思うように

素晴らしい未来に向かって
羽ばたいていってねー

バンザーイ!

ってことです。

なんだか
ウキウキしてきませんか?

 

『楽しい飲酒時代』に忍び寄る『暗黒面』

 

思い起こせば
いろんなことがあったのです。

初めて『酒』を飲んだ日。

『ひとくち』飲んだら、

ふわふわふわ~
ぐるるーん

ぽっぽっぽーっ
となった。

そしてまた
数日たって飲んでみた。

あるときは
無理して
飲んでみた。

すると、
気づいたら、
見たことのない『てんじょう』が
視界に飛び込んできたこともあった。

あれ?
ココはどこだろう?

『バカ騒ぎ』したり、
『から騒ぎ』したり、

夜な夜な
『長い夜』を、

夢見ごこちで、
誰かと語り合ったり、

あー
楽しかったなー
あのころ。

まぁ
なんて若かったのでしょう
あのころ。

あんな思い出
こんな思い出。

といっても
ほとんどまったく
内容は『覚えていない』んだけれど。

そうね

途中から『記憶がない』のです。

10年以上たった
今になって、

『過ぎ去った時間』を
どんなに
美しく思い出そうとしても、

うーん
覚えちゃいませんね。

まぼろしのようだ。

アレは
現実に起きたことなのか?

はたまた泥酔して、
なにを見たんだろうか?

夢を見たのか?

なんだか
よくわからないなぁ~

『過ぎ去ったできごと』を
どんなに美化しようとも、

あのときのわたしは
ただの『酔っぱらい』だったのです。

でも
たぶん
楽しかったのでしょうね。

そういう『雰囲気』がね。

『雰囲気』に
飲み込まれたのかなぁ

コレは
『子供にはわからない』という
『大人の世界』なんだと。

わたしはいま
『大人の世界』を生きている。

『お酒を飲む』というのは
『大人の楽しみ』だよねと

あー
カッコイイ~!と。

どこかで見た
『テレビのCM』を

わたしは
そのまんま
信じ込んでいたのです。

父と母は、
『ウィスキー』や『ブランデー』
高級な『日本酒』

あまり手に入らないという
希少な酒類を
とてもよろこんだ。

だからわたしも
『酒』は『人がよろこぶもの』だと
思ったのです。

『酒』は
『人を幸せにしてくれるもの』だと
思い込んだのです。

こういうのをきっと
『すりこみ』とか、
『洗脳』っていうんだろうな。

その実は、
もう目の前まで、
『酒の暗黒面』が
忍び寄っていたというのに。

わたしはまったく
そのことに
気づいていなかったのです。

 

『飲酒の暗黒面』に気づいたことが『卒酒』のきっかけ

 

わたしたちが
思い込んでいる『ことば』がある。

『ビールでのどをうるおす』

『酒を飲んで気分爽快』

『酒を飲んでストレス発散』

『酒を飲んでコミュニケーション』

こういう『ことば』を
マトモに信じて、

『10年』『15年』『20年』と
酒を飲み続けていると、

人間は
おかしくなるよね。

あるとき
気づいたのです。

『自分の様子』が
なんだか
おかしくなっていることに。

『酒量』と『年数』が
つみかさなった
その結果、

わたしは
ワケのわからない
『苦痛』にホンロウされるように
なっていきました。

『気持ちの落ち込み』が
ひどくなりました。

酒を飲まないと、
『テンションが上がらない』ワケです。

頭の中が
スッキリ爽快に
『ならない』ワケです。

えー?
ナニソレー

飲んでるときが
『正常』ってこと!?

19歳までの
『元気だったわたし』は、
いったいどこへ行ってしまったのだろうか?

大人になって、
社会人になったから、

テンションが
上がらなくなったの?

大人になったら
『スッキリ爽快』にならないの?

だから酒を飲むの?

はー?

『いいこと』よりも
『不平』『不満』のほうが

格段に
多くなっていきました。

この世の中には
『おもしろいことなんてない』
そう思うようになりました。

いろんな出来事を
『苦痛』だと
感じるようになりました。

そしてわたしは次第に
『理由もなく』

『酒が止まらなくなっていった』のです。

ビョーキです。
ビョーキ。

『酒が止まらなくなる』という
病気ですよね
アレは。

毎日飲まないと
『気が済まない』ワケです。

いつもいつも
『今夜、飲む酒』のことばかり
考えているのです。

異常ですよ
これは。

そんな
『止まらない自分』に気づいたとき、

わたしは
恐ろしかった。

とても
恐ろしかった。

とんでもないことが
『自分の身』に
起こったのだと気づいたのです。

でもわたしは、
それを
認めたくなかった。

わたしはヘンじゃない。

わたしはヘンじゃない。

そう
信じました。

だけど、
わたしの『目』が
『酒』を探している。

わたしの『あたま』が
勝手に『今夜の酒』のことを
考え始めるのです。

そして
わたしの『手』が
『酒』を買い物かごへ
入れるのです。

ああ
わたしは
『ヘン』なんだ。

ガクゼンとしました。

これは
タイヘンなことになったと。

だけど
誰にも言えなかった。

だからひとりで、
ネットで
調べるようになったのです。

 

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するとそこには
『病院に行きましょう』とか
『断酒会に行こう』と書いてありました。

えー!?

『酒が止まらない』って、
そんなに大ごとなの!?と。

『アルコール依存症!?』

ナニソレ!

わたしが
そういう病気なの!?

いやだ
いやだー!

そんなのイヤだー!

こんなの
ダメじゃん

わたし
ダメじゃんと

わたしは
泣きました。

だけど、
どんなに泣いても、
酒は止まらなかったのです。

日に日に
ますます恐ろしくなりました。

どうしよう。

『こんなこと』
毎日続けていたら、

『わたしは終わり』だと。

プライドでしょうか?
なんでしょうか?

お酒をやめられなくて、
『病院に行く』とか、
『断酒会に行く』までに
なっちゃったら、

『わたしという人間』は
『もう終わり』だと

そう思ったのです。

だから
決心しました。

『自力』でやめられなかったら、

『病院に行くしかない』
『断酒会に行くしかない』

でもそれは
『ぜったいにイヤ』だから、

わたしは必ず
『自力』で酒をやめるのだと。

そしてあれは
薄暗くなってきた夕方のことでした。

今日で
『酒を卒業しよう』と。

『わたしは酒が好き』だから
『残念だ』とか、

そんなこと思ったり、
考えたり、
言っている場合ではナイのです。

もう
『終わり』にしなければ、

『わたしの体』は
『わたしの人生』は

破綻するのです。
破滅するのです。

それは
間違いないのです。

もう
その一歩手前まで
来ているのです。

そして、それを
『自力』で立て直すには、

『今日から飲まない』
『今、このときから飲まない』

という方法しかナイのだと。

 

もうこれ以上『自分の中』に 『お酒をいれなくていい』のだと気づく

 

わたしの中の
『お酒』という名の『バケツ』は、

もう満杯になってしまったのです。

もう
いっぱいになってしまったから、
これ以上は『一滴も』入らないのです。

もう
自分の中に
『お酒をいれないくていい』のです。

だからもう
『終わり』

『終わった』のです。

それは
これ以上わたしには
『お酒は必要ない』ということです。

もう
その時が来たのです。

 

あー
そうかー

もう必要ないのか~

この人生での
『お酒』という『経験』は、

本日をもって
『もう終わり』ってことなのねと。

あーしみじみ。

 

『卒酒』とは、最高のお酒のやめかた

 

『飲酒時代』は
『七転八倒』でしたね。

激しい苦痛などで、
ひどく苦しんで転げまわることです。

転んでは起き、
起きては転ぶこと。

これまで
ホントに
いろんなことがあったのです。

いろんな『思い』があったのです。

コチラの記事もどうぞ
『ゆっくりと しなやかに、自分にやさしく生きていく』

でも
もう終わった。

わたしの
『飲酒時代』は終わりを迎えたのです。

 

そして
新しく始まる

『卒酒』

そういう時を経て、

わたしの祝福すべき
『卒酒1日目』は
始まったのですよ。

コチラがその時の記事です
『卒酒1日目 今日でお酒を卒業します』

これから
『どんなことになるのか』も
サッパリわからないけれど、

ただただ
『書いていこう』と思ったのです。

そして
体重計に乗ったら、
『とんでもない数字』が目に飛び込んできました。

そうです
わたしは
『DEBU』になっていました。

あれから
6年以上がたちました。

『卒酒2326日目』の今日は
標準体重の52kgです。

ほら
このように
『シュッシュッ』と
動けますよ。

あー
スバラシイ。

あるときから、
ずーっと
こんなカンジで軽やかです。

毎年『1歳ずつ』
確実に『年を重ねる』けれど、

年々、心も体も
元気になっているように
思います。

スッキリ
さわやかな毎日です。

でも、
こんなふうに
『今』を生きているのは

わたしが
『お酒を卒業したから』なのです。

『卒酒』しなければ、
『こんな自分』には会えませんでした。

だからわたしは
それがとてもうれしいのです。

酒を卒業して
ほんとうによかった。

『卒酒』に感謝!

いえーい!!

わたしの人生に祝福を!

あなたの人生に祝福を!

卒酒サイコー!

それではまた(^^)/