ゆっくりと しなやかに、自分にやさしく生きていく

 

こんにちは!

今日は日曜日。

朝、目覚めて
カーテンを開けると

OH!
なんと
『雨』でしたよー

キラキラと
輝く朝日を浴びながら、

朝のさわやかな空気の中、
大きく深呼吸をしようと

昨晩から
ウキウキしておりましたが、

なーんと
窓の外は
厚い雲におおわれた、

『灰色の世界』でありました。

 

あー
灰色の世界だー。

そういえば、
6年前まで、

わたしは
『なにも感動のない世界』に
生きていました。

覚えているのは、
しんどくて、
苦しくて、
悲しくて、

そして、
いつもなんだか
『おぼろげ』だったということ。

はっきりしていないカンジ。
ぼうっとしているカンジ。

わたしの目から
見える世界には
『色』がついていなかった
ということ。

『灰色』の世界だったのです。

それを
『酒』をやめたあとから、

ああいうのを
『不安感』っていうんだ
『絶望感』っていうんだ
と知って、

なんだかみょうに
納得したのでした。

わたしは、
自分の人生に
なんだかよくわからない
『不安』を抱えていて、

そして
なんだかよくわからない
『絶望感』

そういったものを
ひとりで
重く抱えながら

ずーっと
生きていたのです。

まるで、
出口のない
『カベ』に囲まれたように。

『八方ふさがり』っていうのは
あーいうことなんだろうなぁと
今になって思う。

そして
そこから
『希望の光』は
何も見えてこなかった。

どうしたらいいんだろう

でも
どうしたらいいのかが
わからなかった。

わたしは
次第に
『毎晩の酒』が
止まらなくなっていった。

あの頃のわたしは、
休日前になると
必ず
大量の酒を買い込んでいた。

とくに
ダンナが
家を留守にする夜は、

『今夜は酒祭りだー』

なんて
朝から
思っていました。

帰りのスーパーで買う
アルコール度数9%の
500ml缶チューハイ、

同じく度数の高い
発泡酒。

そしてあやしげな
『甲類』の
激安焼酎。

他には
安くて大量に入っている
ワイン

料理は
したくないから、
パック入りのお惣菜

各種冷凍食品
などなど。

それでもわたしは
自分のことを
『アルコール依存症』だとは

思わなかった。

いや
そんなこと、
思いたくなかった。

アルコール依存症は
『きたないオヤジ』のなる
どうしようもないもので、

女であるわたしが
そんなふうになったら
もう『おわり』だと思っていた。

だから、
『そんなハズはない』
と思っていた。

思い込もうとしていた。

『病院』なんて
行けるワケがなかった。

『断酒会』なんて、
もっとそうだった。

こわかった。

だから
『わたしは
そんなのじゃない』

そう一生懸命
自分に言い聞かせた。

だけど毎晩、
キッチンのシンクに
寄りかかりながら、

グイグイ飲み続ける
アルコールは
とまらなかった。

とめることが
できなかった。

『最初の1杯』を
わたしは
『飲まない』でいることが
できなかった。

そして
『最初の1杯』を飲むと、

『罪悪感』が
どこか遠くへ
消えていくのを感じた。

そして
『明日からやめればいいんだよ』

今日は
飲んじゃえ
飲んじゃえ

心の中のわたしが
『飲んじゃえ』
『飲んじゃえ』と言った。

自分の身に起こった
『異変』は
たくさんあった。

シラフであっても、
お財布の入ったバッグを
そのままスーパーへ忘れてきたり、

車の外にバッグを置いて、
そのまま出発して

荷物がない!
サイフがない!

だとか。

とにかく
『注意力』がなかった。

あたりまえにできることが、
『できない自分』になっていった。

なんなのコレ!?
なんでこうなるのっ

いつもイライラするようになった。

取れかけたボタンを
『ぬう』
たったそんな作業すら
おっくうになっていった。

キツイ重労働のように
感じるようになっていった。

そして
そんなカンジだから、
『きちんと準備しておく』とかも
できなくて、

いつも当日にバタバタ。
直前にバタバタ。

あと5分しかないのにーっ
もお~!!

なんなのよーっ

そうやって、
とにかく、
毎日があわただしく、

いらいら
もやもやしていた。

だから
ゆっくり
落ち着いて取り組むとか、
『楽しむ』なんて、

そんなの
わたしの世界には
まったくなかった。

そのうち、
『いいことなんて
なにもない』

そう思うようになっていき、

わたしは
もっともっと
酒を飲むようになった。

だけど、
飲んでも
飲んでも、

体から酒が抜けると、

とてつもない
『罪悪感』と
『不安感』に
おそわれるのだった。

 

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そんななか、
あるとき突然、

昨日まで元気だった
友人が
交通事故で亡くなった。

深夜に、
『片道に3車線』もある
大きな道路を

横断歩道と
信号のナイ部分から

当然のように
飛び出してしまい

そこで
車に
はねられてしまった。

はねられて、
遠くまで飛ばされ、
ほぼ『即死』だったのだと聞いた。

わたしは
どうして酒を飲むと
『短命』になるのかがわかった。

彼女は
30代になったばかりだった。

友達の結婚式の
仲介役をして、

だから
今度は
わたしが幸せになる番なのだと

目を輝かせていたのを
忘れられない。

酒は
アルコールは、

心と体の健康を
こわすだけではありません。

健康なあなたに
『事故』や『事件』を
ひきよせます。

『まさか
こんなことになろうとは』

ということが
いともかんたんに
起こってしまうのです。

それからしばらくして、
わたしは
酒をやめました。

わたしの心とからだ、
そして人生は、

こんがらがって、
もつれた
糸玉のようになっていた。

もう
なにがなんだか
わからなくなっていた。

だから
そのぐちゃぐちゃを
ときほぐし、

わたしは
きれいな糸玉に
もういちど
戻したかった。

本来の
『もともとの自分』に
もういちど
戻りたかった。

だから、
ただその一心で、
わたしはその日から

『はじめの1杯』の酒を
『もう飲まない』と
心に決めたのでした。

そして今日で
2282日目。

雨で迎えた
日曜日の朝だったけれど、

『灰色』をした
雨の景色の中に、

バラの葉っぱの下で
雨宿りをしている
チョウチョの姿を見つけた。

耳をすますと
カエルがゲコゲコ

『今日はいい天気だ』と
喜びの声。

ヒヨドリの
元気な鳴き声も
向こうから聞こえてくる。

そうだ、
こういうときは
おうちで
ゆっくりしよう。

雨の日は
『雨の日』にできることを
楽しめばいいのだ。

おかたずけ、
ふき掃除、
読書。

うーん

『今日はなにもしない』
っていうのアリだ!

ムリをせず、
そのとき
そのときにあわせて

ゆっくりと
しなやかに

自分にやさしく生きて行こう。

自分の
一番の味方は
『自分』ですから。

 

それではまた!

雨があがったら、

あたたかいお茶を飲みながら
美しい秋の月を

しみじみと
見上げてみようかな。

今から50年ほど前
アポロ11号に乗って、

あそこへたどり着いた人たちが
いるんだから
スゴイなあ。

なんだか
笑っちゃうよね

あー
きっと

雨上がりの
お月様はとってもキレイだよ

楽しみだなぁ。