断酒を支えてくれたジャスミンティー

 

まずは
コチラをご覧ください。

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見てのとおり
これは
ただの『伊藤園 ジャスミンティー』でございます。

がしかし、
わたしにとっては

とーっても
思い出深い
飲み物なのであります。

 

思い起こせば、
6年前。

それは
わたしが
『断酒を始めたころ』のことでありました。

ご存知の通り、
『断酒して、まもないころ』
というのは、

『飲みたいな』という
気持ちと
葛藤する日々が続きますよね。

 

わたしも
例外ではなく、

職場のデスクで、
『あーイライラ』
『あーイライラ』

かと思えば
気分が落ち込み、

ハァ~と
ため息が出る。

なんでもないようなことにも
気持ちが上がったり
下がったり

まさに
『不安定』でありました。

わたしゃいったい、
どーして
こんなことになったのだろうかと。

 

職場では
自分なりに
一生懸命だけれども、

精神的に
なんだかとてもツラく、

だからこの気持ちを
どうにかして
沈めたかったのです。

『酒を飲まずに』

 

そして
あるとき、
目に飛び込んできたのが、

この
『ジャスミンティー』

そのペットボトルには、
白色の花と
緑の葉っぱが
やわらかなデザインで
表現され、

『リラックスしようよ』
という文字が
当時、書かれてありました。

 

リラックス?

ああ
そういえば、
『リラックス』なんて、
これまで長い間

ずーっと
忘れてたなぁと。

社会人になって
就職して、

ずーっと突っ走ってきて、
働いて
働いて、

職場で何かあると、
『がんばらなくちゃいけない』と、

何かを背負って
いつも
戦っていた。

そう
気持ちはいつも
『戦闘モード』だったのかもしれない。

どうして
わたしは

ひとりで
そんなにも戦っていたのだろうか。

なにかに
追い立てられるように。

もう
こんなことは
ヤメよう。

キツイから
ヤメよう。

もっと
自分をいたわろう。

自分を追い詰めることなんて、
もうヤメるんだ。

そしてわたしは、
毎朝、
このジャスミンティーを1本持って、
出勤するようになったのでした。

 

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『生い立ち』
『育ってきた環境』
『うまれつき?』

わたしのこの
『頑張りすぎる』性格は

いろんなことが
複雑にからみあって、
これまでに
形成されてきたのかなぁ。

だけど、
『このまま』にしていたら、
自分がヘトヘトに『疲れきって』しまい

ボロボロに
壊れてしまう。

だから、
『酒をやめる』ことをきっかけに、

この際、
自分の『ツライ部分』も
変えてしまおうと。

勇気を出して
自分を変えるのだと。

 

会社員として
いろんな人間関係のなかで、

仕事をついつい
引き受けてしまいそうになる。

はい
わかりました
と言って、

ヒトの分まで
がんばって
引き受けてしまいそうになる。

そこを、
少しペースを落として、

腹八分
腹八分のペースで。

150%のチカラで頑張るとか、
チカラを出し切るとか
もうしなくていい

わたしはもう
そんなに
頑張らなくていいのだからと

自分に言い聞かせ

そして
ジャスミンティーを一口飲む。

『ちょっとお茶を飲む』
その心のゆとりが

本当は必要だった。

お茶を飲んで、
ゆっくりしている同僚を見ると
ムカつく自分がいた。

さっさと
仕事をしてよ!

あんたが
そんなだから、

わたしがやらないと
いけないんじゃないか!

いつも
そんなことを
思っていた。

わたしの心の中は、
いつも『怒り』でいっぱいだった。

なんて
わたしは
不器用だったのだろうか。

お茶も飲まずに
走り続けるような
働きかたは、

まるで
自分で自分を
破壊しているかのようだった。

『ヒト』に怒りを感じたのは、
ヒトの分まで『ムリをして』

働こうと
しすぎたせいだった。

そして次第に、
自分が
『ムリをしている』ことも
わからなくなってしまっていた。

本当は
そんなになるまで、
がんばらなくても
よかったのに。

『断ること』なんて、
いくらでもできたハズなのに。

わたしはどうして、
断れなかったのだろうか。

デスクのイスに座って、
ペットボトルを
手に取る。

鼻を近づけると、
ジャスミンティーの香りは
わたしのこの
ピリピリした神経を

やわらかく
リラックスさせてくれた。

両手でにぎった
白い花のデザインと
『リラックス』と書かれた
文字を見つめながら、

そーだ
チカラをぬこう。

チカラをぬこうと

自分に言い聞かせていたことを
昨日のように思い出す。

 

そしてあるとき
『箱買い』していた
ジャスミンティーが
残り5本になった。

もうひと箱
注文しておこうかな
どうしようかな

それを
じーっと考えたとき、

『もうなくてもいいや』
と思った。

わたしは
『ジャスミンティー』を卒業した。

酒を卒業してからは、
50日くらい経っていた。

実は
『伊藤園のジャスミンティー』のおかげで
今のわたしがいる。

断酒の
あの始めのツライころを、

わたしのそばで
明るく支えてくれたのが

ジャスミンティーだった。

ゆっくりお茶を入れて
香りを楽しみながら、
お茶を飲む。

そんな世界が
この世の中には
あるんだよと。

だから、
断酒を超えて、
こっちのゆったりした
心地の良い世界へおいでよと。

あれから
6年がたった。

最近、
紅茶やハーブティー、

緑茶やほうじ茶に
興味がある。

知らなかった。

いろんな種類があるんだね。

これはいい趣味になりそうだ。

ティーパックで
ピッピッピッとして、
飲んでただけだったから、

まずは、
美味しいお茶のいれかたから
学んでみるとするか。

さあ
明日は月曜日。
爽やかな朝をむかえられますように(^^)

それではまた!