酒をやめてよかったこと ~『自分にとって本当に楽しいこと』がわかるようになる~

今日は卒酒2018日目。

おとといは
記録的な『大雪』で、
飛行機や電車、
バスなどの交通機関が
運休となった。

建物から一歩出ると、
数秒で凍りつくような寒さ。

わたしは、
あたたかい『緑茶』を
部屋でゆっくりと飲んだ。

そういえば
まだ酒を飲んでいた十数年前のこと。

『夜釣り』へ
行ったことがあった。

『夜釣り』とは、
夜な夜な
『魚釣り』をすることである。

わたしは、
一応、女ですが、
友人と
『太刀魚を釣りに行こう!』
という話になった。

この日は11月。
とても寒い夜だった。

明るいところへ集まって来る
太刀魚を釣るために、
防寒をして、
海辺へ出る。
そして、明かりを焚く。

一晩、
明かりの番をしながら、
釣竿をたらす。

グイっとくる
『あの一瞬』の
手ごたえのために、
ひたすら待つ。

寒い中、
ひたすら待つ。

わたしは、
ちょっと休憩しようと、
コンビニで買ってきた
『日本酒の熱燗』というのを
クルマの助手席で
『クピっ』と飲んだ。

ポカポカした。

これはイイ!
ほわほわして、
サイコーだと思った。

そして、
気づくと『朝』だった。

友人は
機嫌が
あまりよろしくなかった。

わたしは、
『魚釣り』へ行ったのに、
酔っぱらって、
クルマの助手席で
ガーガーと、
『醜い顔をして』
寝かぶっていたダケだった。

友人は、
『何しに来たの?』という顔をして、
わたしを見た。

わたしも
そう思った。

なんだか、
イロイロ
『失敗してしまった』
と思った。

胃が気持ち悪かった。

ほんと、
『酒を飲んだ翌日の朝』
というのは、
とにかく
口の中が酒臭くて、

『いい気分』で
目覚めたことなんて
『まったく』無かった。

こうしてわたしは、
『趣味』とか、
『カルチャー』とか、

自分が
『興味のあることを楽しむ』
ということを、

ことごとく
『飲酒』によって、
『そのチャンス』を
失っていった。

気づいたら、
『無趣味』なオトナになっていた。

だからだと思う、
『酒を飲むのが楽しみ』
だなんて、
そんな『ものの考え方』に
なってしまったのは。

20代後半のころの
話である。

 

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自分の『興味があること』
『おもしろそうだな』
ということ、

それが、
『酔っぱらう』ことで、
体験できなくなっていった。

仮に『体験できた』としても、
『酔っている』ことで、
その『楽しい記憶』は
あいまいに
まぼろしのように
なっていった。

そうすると、
次第に、
飲まずに
『生きている』ことが
あまり楽しくなくなっていった。

『酒を飲まないと
楽しくない』

そう思うようになっていった。

魔のスパイラルの始まり。

『酒を飲む人たち』が、
決まって口にする言葉。

『飲まないなんて、
楽しくないでしょう?』と。

『酒を飲まないヒト』のことを、

『人生それで楽しいの?』
というニュアンスで
言葉を発する。

『あー
このヒトも、
壊れているんだな』
わたしは
そう思う。

『酒にとりつかれている』んだなぁと
思う。

人間、
生きているだけで、
『楽しいこと』なんて、
山ほどあるのに、

目の前の『楽しいこと』に、
『まったく気がつかない』だなんて。

『酒を飲まないと
楽しいことがない』だなんて。

昔、なにかのテレビ番組で、
あの『所ジョージさん』が
こう言っていたのを
思い出す。

『お酒を飲まなくたって、
この世には、お酒よりも
楽しいことがたくさんある』と。

【飲まないからこそ”運転できる”。こんなに楽しそうな所さん】
~Daytona 2016年 1月号 amazonより~

わたしも
そう思います。

『趣味の話』になると、
決まって、
『趣味が沢山あるから、
酒を飲まなくても
楽しいんでしょ』
とか言う人がいる。

いいえ、
『酒を飲まなくなったから、
趣味が沢山増えたのだ』と
わたしは言いたい。

酒を飲まなくなったから、
自分の
『やりたいこと』や、
『興味のあること』に、
気づけたのだと。

そしてそれらを
ひとつづつ、
実行していくうちに、
どんどん
『趣味になっていった』のだと。

それではまた!