卒酒970日目 お酒を卒業するということ

今日で卒酒970日目です。

前回の投稿から
ずいぶん日にちが経ってしまいましたが、

おかげさまで、
アルコールとは無縁の
清々しい日々を送っているところです。

わたしは970日前に、
いろいろな出来事が重なりまして、

『もう、お酒を飲むのをやめよう』と
思い立ちました。

その時に、
『酒をやめる=禁酒?』

いや、でもそれは
本当は『飲みたい』のに
『飲んだらダメ』とかいうのを
ずっと続けていく
っていう意味の言葉なのかなと。

だから、
それって、
『ずっと我慢する』
ってことじゃないのかなと。

わたしは、
『我慢大会』をしたいわけではない。

では、
『酒をやめる=断酒?』

うーん
なんか違う。

『断つ』って、
なんというか
『バッサリ』いってしまうというか、
『修行』みたい。
『苦行』みたい。

『食べるのを断つ』
という名の『断食』の、
酒バージョンのような。

そういう『苦』を耐えてこそ、
という
なんだか『苦しいことが続いていく』ように
感じる。

う〜ん 
なんだか違う。

わたし
『酒をやめたい』のは、

そういう、
『やりたいことを我慢して耐える』
というのではなくて、

『もう、十分です。
とりあえず、
初めから終わりまでやってみたし、
それでもう本当に、
いいことも
悪いこともわかりました。
だから、もう
することはありませんので
卒業します』

というような心情。

ああそうだ、
お酒を卒業する。

『卒酒』だ!

なんて、いい響きだ

わたしは今までの人生で
心身を犠牲にし、
多大な時間を費やし、

お酒について
十分学んできたんだろうと思います。

まず一口でどうなるのか。
そして、
『ほろ酔い』って、
どうなることなのか、

それからもっと飲むと
どうなるのか。

そして、
もっともっともっと飲むと
どうなるのか。

いったい、
『何が』
自分の体の中で起こって、
どんな事象が発生して、
周りにどんな出来事が起こるのか、

お酒を飲んで
自分自身にいったい『何が残るのか』
どんな思い出が残るのか。

何も残らない。

ああ、そうだ。

強いて言うならば
残ったものは、

体が悪くなったし、
お金がたまらなかったし、
時間がなかったし、
自分の好きなことが
わからなくなってしまったし。
マイナス思考になってしまったし、

翌朝、
後悔する日々の連続だったし、

『酒を飲む習慣のある』
自分のことを大嫌いになった。

卒論としては、
『酒は百薬の長』ではなく、
『万病のもと』であったという事実を、

身をもって体験した。
知ることができた。
というところでどうだろうか。

それにしても、大きな犠牲だな。
10年以上の貴重な時間と
健康な体。

飲まなければ、
過ごせたであろう
『本当に楽しい出来事と日々』

でも、
気づけてよかった。

卒酒できてよかった。

失ったものは
あまりにも大きすぎるけれど、

心から、そう思います。