酒をやめてよかったこと ~『マズイ味噌汁』を作り続けていたことに気づく~

 

卒酒2089日目。

最近、
考えるようになったことがあります。

『おいしい味噌汁を作りたいナァ』

というのは
さかのぼること
約5年以上前。

酒を飲んで
毎日が
ヘベレケ状態だったわたしが
作っていた
『みそ汁』と言えば、

『ほんだし』に
なにかテキトーに具を入れて、
味噌をテキトーに入れただけのもの

だったのであります。

ほとんど『義務』

『味噌汁を作らないといけない』から
作っている

そんなカンジ。

うれしくも
楽しくもない。

ああしんどい。

『ご飯を待っているヒト』がいるから、
作っているダケのこと。

当時のわたしにとっては、
『やらなきゃいけない、
めんどくさいこと』のひとつ
でもあった。

『二日酔い』やら、
もうすでに
『酔っ払って』いることも
よくあったので、

作れない日は
『あさげ』とか
『ゆうげ』とか
即席みそ汁にタイヘンお世話になった。

そして特に、
永谷園の
『しじみ70個分のちから』であれば、

『酔っ払って作れない自分』を
『帳消し』にできるようで、

特売の日には、
買い込んだりしていた。

そしてダンナに言うのだ。

この味噌汁ねぇ
『しじみ』が入ってるんだよー。

体に良いんだよーと。

『味噌汁を作れない自分』を
正当化したかったんだろうな

そう
今になって思う。

 

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酒を辞めてからこっち、
それでも、
『なんとなく』作っていた味噌汁

可もなく
不可もなく。

しいて言えば、
たいして美味しいワケではなかった、
わたしの作る味噌汁。

どうして
おいしくないのだろうか?

『自分で作る』と
おいしくないのだろうか?

『ヒトが作る』と
おいしいのだろうか?

『だし』がダメなのか、
『だし』の材料がイマイチなのか

そもそも、
わたしの『だし』の取り方が
ヘンなのだろうか。

『マズイ味噌』を選んでいるのか?

『美味しい味噌』って
どこにあるんだろー
とか。

『酒を飲む習慣』がなくなった
わたしの頭の中は、
どうやったら
『美味しい味噌汁』を作れるようになるのか?

そういうことで
頭がいっぱいになった。

そして気づく。

テヘ。
ワタクシメ
『だし』の取り方がダメだったなと。

『かつお節の粉』を
スーパーで購入してきて、
それを
パパっとお湯に入れていた。

本物の『かつおだし』だから、
『ほんだし』を使うよりマシだよねと。

『手作りしてるもんね』と。

ただ
それだけ。

飲酒時代の悪習慣
『ちゃんと考えることをやめている』ところが、

数年たった今も、
『後遺症として
まだ残っていた』
と言っても過言ではなかった。

先日、
『いりこ』を買ってきた。

ちょっと大きめの
キラキラ光っている、
見るからに
『これは品がいいな』というもので、

袋には誇らしげに、
『無添加』と書いてあった。

『飲酒時代』には
とてもじゃないけれど、
買えなかった『価格』のものを買った。

味噌汁は
おいしかった。

『いりこ』は
前の晩に水につけていただけで、

それで
とてもおいしい『だし』になっていた。

わたしゃいったい、
これまで
何をしてきたんだろうかと思った。

味噌汁は、
『いりこ』で作ればよかったんだよ。

『ほんだし』やら、
『シマヤのだし』やら、

『かつお節』やら、
なんたらかんたら

あーじゃない
こーじゃない。

『わたしは料理がヘタだ』

いやいや
そーじゃねーだろ。

ただ単に、
『基本』が
ぶっとんでいたダケ。

わたしには
『飲酒時代』が20年近くあった。

結婚して、
料理を作りはじめてからこっち、
ほぼ『酔っ払い期間』だった。

『酔っ払っている』ということは
『デタラメ』だということ。

『分量』『計量』
『味見』なんて、
記憶にあるようで、

正確に言うと、
『記憶にはナイ』ということ。

だから、
『料理が上手』なワケがないのサ。
『おいしい』ワケがないのサ。

『おいしく』できたのは、
それは
『奇跡的だった』ダケなのサ。

つねに、
綱渡り。

毎日の
いろんなことが
ツナワタリ。

『料理』を落ち着いて
『基本通りに作る』
『ていねいに作る』
ってことが、
わたしにはあっただろうか。

なかったなぁ~。

しみじみすする
わたしの味噌汁。

ウマイ。

なんなんだろう
この感覚。

自分の作った
味噌汁を飲むだけで、
『しあわせだなぁ』とか
思うんだよ。

ワカメおいしい。
油揚げおいしい。

こんなに
おいしいものだったのかー。

だからね
地に足をつけて、

落ち着いて、
生きて行こう。

酒のせいで
『乱されていた習慣』や『クセ』は、
一足飛びでは治らない。

時間をかけながら、
少しずつ、
気づいたところから
修正していこう

『自分の心地がいい方向』へ
自分のアンテナを立てて、
そっちに向かって行くのだ。

ではまた!

本日も
お越しいただきありがとうございました。

みなさまの
卒酒の成功を祈ります!