酒と後悔の日々 ~わたしのあの姿は『酒に逃げていた』ということだった~

 

先日、ダンナと
『お金』の話をしていて、

『あのころ』の
『お給料』は、
いったいどこへ消えたのだろう?

どうして、
手元に残っていないのだろうか?
という話になった。

覚えているのは、
酒を毎日飲んでいた『わたし』と、

『酒をやめたら?』と
『わたし』に言うと
機嫌が悪くなるから、

『飲むわたし』には
何も言わなくなっていた
『ダンナ』の姿だった。

あのころの
わたしたち夫婦は、
『のど』に何か詰まったような、

なんだかどーしようもない
『行き詰まり』のなかに生きていた。

『お金がない』とか、
『会社へ行くのがしんどいなあ』とか、

大人になってからも
『ヘンな血縁関係』に翻弄されてりして、
どうして
こんな運命なんだろうとか、

わたし、
『人生まちがったかな』とか、

そもそも、
『会社員』なんて、
『お先真っ暗』だな、
給料上がらないし、
『夢も希望もない』とか。

真正面から『考える』と
しんどくなるから、

もうホントに、
『なにも
考えたくなかった』のだろうと思う。

『今生きている』から、
もうそれでいいんじゃないかと。

あーでも、
なんのために
生きているのかなとか

時々、
ふと思ったりして。
ツラクなる。

すると、
気づくと、
手はまた酒にのびていた。

『飲んでいる』と、
すべてを『忘れられた』

『こうなっちまった自分』を、
すべて忘れられた。

だから、
酒を飲むのが
やめられなくなった。

『酒に逃げる』とは、
ナルホド、
まとをえた言葉だと思う。

わたしは
『わたしの人生』から、
『逃げていた』んだろうなと思う。

目を背けていた。
目を背けたかった。

ひとつひとつを、
『解決していこう』とは、
思えなかった。

ただ
ただ
もう『無気力』で。

押しつぶされそうな
自分に耐えられなかった。

『ゲーム』には
『リセットボタン』というのがあって、

それを押すと、
ゲームは
『すべてリセット』
されるんだけれど、

『人生』には、
『リセットボタン』はなかった。

だから、
とんでもなく、
悲しく、
むなしくなるのだった。

このまま
『自分の人生』を、
進み続けなくては
ならないことに。

わたしは
深層心理、
ココロの奥底で、
『こんな人生』には
耐えられなかったのだと思う。

気づくと、
わたしの人生は、
『なんだこれ?』っていうほど、

『おもしろくないもの』になっていた。

どうしたら
『楽しく』なるのかが、
もう、わからなくなっていた。

まったくもって、
『楽しく生きる』って、
どういうことなのかが、
わからなかった。

だから、
『酒を飲んだら楽しくなる』
そう思っていた。

『酒を飲まない人生』なんて
考えられない。

そう思っていた。
思い込んでいた。

酒を飲んだら、
『何も考えなくてよかった』

『アハハハハ』となれた。

なんにも考えず、

思いつくまま、
飲んだり、
食ったり、

寝て
起きて、

休日は、
テキトーに目的もなく、
ぶらぶらとしていた。

そうするしかなかった。
なにをしたらいいのかが、
わからなかった。

『やりたいこと』もなかった。

頭の中は、
どんより『曇り空』のようで、

なんだかいつも
『しんどい』から、

ファミレスで
ビール飲んでみたり、

コンビニやスーパーで、
ビール、発泡酒、
缶チューハイ、焼酎と、

お惣菜とか
冷凍食品を買ってきて

『レンジでチン』で済ませたり。

 

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今日で
酒を卒業して2045日がたった。

わたしは今、
こうやって、
パソコンへ向かって、

このように
当時を思い出しながら
『文章』を書いている。

『酒を飲んでいたころ』には、
考えられないことだ。

まさか
こういう日が来るとは思わなかった。

だってわたしは、
家ではほとんど酔っ払っていて、
紙に書く文字は、
ヨレヨレで
グチャグチャで、

『押印』のところへ、
きちんとフツーに
『印鑑を押す』ことも
できなかったのだから。

『提出しないといけない書類』に
『住所』と『名前』を
書くこともできなくて、
ぐちゃぐちゃで、
夜はほんとに、ムカついた。

だから朝、
ソレを書こうとするものだから、

二日酔いで体調が悪く、
体にムチを打つように起きて、
時間のないなか作業をする。

朝からしんどくて、
もう、
とんでもなく、
自分にイライラした。

うるさい
うるさい
あーうるさい
と、
いつも思っていた。

そしてさらに、
その書類を『提出した』ことを
『忘れてしまう』のだから、

もうほんとに、
『あのころのわたし』は、
デタラメだったのだ。

『そういう人生』を
振り返っていて、
最近
考えるようになった
ことがある。

もう、
『消費』『浪費』ばかりする
『生き方』は『やめたいな』と。

『限りある、人生の時間』を
なすすべもなく、

カラダを痛めつけるように
『酒を飲み』
過ごしていたあのころ。

ただ
ただ、
時間ばかりが過ぎていた
あのころ。

やたらと、
『飲んで』
『食べて』

酔った勢いで、
欲しいものを
『買っていた』あのころ。

買ってばかりで、
『お金』がなくなって

『お金がない』と
『愚痴と不満』で
いっぱいだった
あのころ。

お金は無くなるのに、
『体重』ばかりが増えて、

醜い腹とお尻
足と腕。
まん丸な赤ら顔。

アルコール臭とか、
口臭とか。

もうほんとに、
『汚い自分』だったあのころ。

だから、
そういうのとは、
『まったく違う』生き方を
これからはするのだと
わたしは決めたのです。

『消費型』の人生ではなく、
なにかを『作っていく』ことのできる
そんな人生にしたいなと。

酒をやめて、
見えてきたものがある。

人間は、
どんなひとであっても、
『なにかを作り出す』ことができる。

どんな小さなことでもいい。

人間は
『なにかを作る』ことができれば、

人生で
『よろこび』を感じることが
できるようになる。

人生を
『楽しいな』と
思うことができるようになる。

お料理とか、
お菓子を作ってみるのもそう、

おさいほうとか、
木工とかDIYで、
なにか
工作するのもそう。

憧れていたプラモデルを作って、

『こんなのできた』よと。

ああ
自分ってスゴイナと。
やればできるもんだなと。

結局、
わたしは
『自分に絶望』していたから、
『酒を飲み続けていた』のではないか。

だったら、
『自分に絶望』しないように、
『ものの考え方』のゆがみを
自分自身で変えていけばいい。

だって、誰もが
自分の中に、
『スバラシイ』ものを持っている。

『持っている』のに、
自分で気がついていない
だけなのだ。

自分を大切にしよう。

そして、
『自分が作り出せる世界』
『自分が楽しく、うれしくなる世界』が
『自分のなかに必ずある』ということに
気づけるように。

少しずつ、
少しずつ、

子供のころ
思っていたこと、
かなえたかったことや、

『自分のやりたかった』ことを
思い出して、

どうにか、それをできる
『方法はないかな』とか、

小さくてもいいから、
一歩ずつ、一歩ずつ
『実現』していくのだ。

さあ
人生はこれからだ!

『人生』は、
なんとかなるようにできている。
そう『自分』を信じるのだ。

家族やあなたの大切なひとたちは、
皆喜んでくれる。
安心してくれる。

こんないいことはない。

そう、
酒を卒業した今、
ここから、
『新しい人生』が始まるのだ。